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たびたび利用する中型スーパーで、お酒の品揃えのいいところがある。大体スーパーの酒コーナーっていうのは担当者や店長が酒好きで気合いが入っているか、出入りの酒屋が商品の搬入と共に棚つくりまでやる、となると充実するらしい。逆に、そのどちらでもないと微妙な酒コーナーになってしまうようだ。大型スーパーで取扱量が多いわりに、見れば全てド定番のものや取ってつけたような貧相な地酒コーナーで固められた情けない棚もある。そこそこ大きい酒屋でワインや日本酒、焼酎の品揃えは抜群なのに、ビールには興味が無いらしく黒ビールが一種類も無いとか、そんな酒屋も知っている。
酒好きからすれば、定番の品はある程度押さえた上でやはり変化が欲しい。棚に少しでも変化球的箇所があるとそこに釣られてしまうのは情けない性でもあるが、ほかに無い格別の楽しみである。

ずいぶんと話が脱線してしまったが、その品揃えのよい中型スーパーの棚に、東北の酒コーナーが作られていた。明記はしていないものの震災を意識してのことは明らかで、風評被害だなんだと言われている中で私にとっては思いがけず北の酒を飲む機会が巡ってきた、ということになる。あまりたくさん買っても余すといけないし、もしかしたらこれらの酒はもう飲めなくなるかもしれない、という思いから福島の酒を四合瓶で三ツほど購入した。そのうちのひとつ、600円台という破格の値段で(これも震災の影響なのだろうか?とさえ思ったが通常値段であるらしい)購入したのが「末廣」である。単純に物量に値段を掛けると、一升で1600円ほどになる計算なので、これは文句なく激安に類するさけである。ゆえにもちろん、ロークラスのものである。

さてこんなに安けりゃ不味くなければ満足だろう、と早速宅に戻って一杯やると、これがなかなかいける。しっかりとした味があって、日本酒独特の(いい意味での)匂いやえぐみもありつつ、辛口で飲みやすい。さすがに(吟醸や純米でなくて)普通酒ということで少々の雑味はあるけれど、それも口当たりのよさからほとんど気にならないし、この値段なら大満足である。なんと言っても飲みやすくそれでいて酒らしい酒である。普段西日本の(いわゆるうまくち傾向のある)酒を飲んでいる人間でも物足りなさを感じることはないだろう。

値段を考えれば常備したいと思うほどコストパフォーマンスに優れた酒で、かなり驚きがあった。有名品以外の他地方の酒を飲む機会というのはなかなかやってこないから、こういうのも貴重な経験である。

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