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福正宗に続いて口開けした、こちらも四合瓶の一本は「越の初梅 辛口本醸造」である。新潟の酒ですっきりとした辛口なら、よほどのことがない限り全く口に合わずお蔵入りということがなさそうであり、冷で飲めばだいたい刺身や焼き物といった和食にも合いそうだと思って購入してみる。

よく冷やしてお猪口に注ぐと、それはさらさらと綺麗なお酒で、美味しそうな水みたいなものである。いつも新潟のお酒には、水の綺麗さというか、雪解けの澄んだ冷たい水を喚起させられる。そして早速飲んでみると・・・

IMG_0670_R.JPG

あれ、薄い。すっきりしすぎて水のような、ようするに雪解けのつんとしたあの水のイメージがそのまま酒の中にあって、それだけに味の主張が薄い。香りが広がるタイプの酒ではないだけに、すごく物足りない感じがしてしまうのである。日本酒というのは難しいもので、ほんのわずかなバランスでまるで印象や味の評価が変わってしまう。

このまま飲んでは勿体ないと、やや思案した結果、少しコタツの端で温めることにした。温める、といってもほんの1分2分、冷と常温のあいだになるかどうかというぐらい。そしてまた一口いただいてみると・・・

おや!今度はきちんと口当たりがあって、とてもおいしい。さっきのは、冷えて口当たりが良すぎたために、味が舌に乗らなかった、といったところなのかな。今度はすっきりのなかにきちんとお酒の味が感じられる。

いや実に、日本酒って繊細だなあと思う。正直、あとから見返すのを楽しみにこうして感想を書いてみても、うまく文章にならないし、特に温度をはじめとした管理条件によって品質が変わってしまうだろうから、微差を楽しむのは本当に難しい。それがとても楽しいんだけど、そのうちどこかで突き抜けたうまさの酒に出会うこともあるのかなと思い、ついつい口にしたことのない銘柄を選んでしまう。もちろん、年によって味が違うから・・・と、酒も生き物のようなもので動的なもので、それとつきあうのは人間や動物と付き合うことと同じように複雑だから、酔いを楽しむと同時にそうしたことも楽しめるといい。

これからも色々と挑戦してみよう。

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